「外資系=給料が高い」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?

実際、日系企業と比べると、高水準の給与を得られるケースは多くあります。
わたしがいま働いている外資系IT企業も、同じ業種の日系企業と比べると、基本給は高く設定されています。
この記事では、外資系企業の給料が高い理由や、業界・職種別の相場、年代による違い、
転職時の交渉術まで徹底解説します。
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外資系企業の給料が高い理由とは?
成果主義がベース?給与が高くなる評価制度の違い
外資系は、意思決定のスピードが速くて、成果重視の文化が根付いています。年齢や社歴はまったく関係なく、結果に応じて報酬が決まります。
ゼロではないですが、日本企業によくいる働かないオジサンは少なく、みんな真剣に仕事に取り組んでいます。実績は、ストレートに給与に反映されます。

逆に言うと、仕事に情熱をなくしてしまったり、ダラダラと過ごしている社員は周囲から評価されないため、周囲との距離が生まれてきて、結果としてパフォーマンスが出せなくなります。
日系とここが違う!年収に直結する評価と報酬の仕組み
転職サイトや統計データによると、外資系企業の給与水準は同年代の日系企業より20〜50%高い場合があります。

わたしは、アメリカ系、ヨーロッパ系、台湾系と、3カ国の外資系で働いてきました。自分の体感としても、最低20%は高く設定されていると思います。
なので、現在の年収が500万円だとすると、少なく見積もっても同じ仕事ができる外資系に転職すれば、年収が600万円(給与100万円アップ)が可能です。40%アップも現実的で、その場合は給与が200万円上がって700万円となります。

これが日系企業への転職だと、転職時の平均給与は+10%と言われているため、550万円±が妥当となってしまいます。
外資系、業界別の年収相場について
外資系は、日系企業よりも年収水準が高く設定されています。

年収水準は業界によって異なります。
コンサルやIT業界などは、管理職クラスになると1,500万〜2,000万は到達可能です。
業界 | 外資系年収 レンジ |
外資系企業 一例 |
日系年収 レンジ |
日系企業 一例 |
---|---|---|---|---|
コンサル | 1,000万円〜2,000万円以上 | マッキンゼー、BCG、デロイト | 700万円〜1,200万円 | 野村総合研究所、アクセンチュア(日本法人) |
IT・テック | 800万円〜1,500万円 | アップル、グーグル、マイクロソフト | 600万円〜1,000万円 | 富士通、NEC、日立製作所 |
製薬・医療 | 700万円〜1,200万円 | ファイザー ジョンソン・エンド・ジョンソン |
500万円〜900万円 | 武田薬品工業、大塚製薬、第一三共 |
消費財・ラグジュアリー | 600万円〜1,000万円 | LVMH、エスティローダー、P&G | 400万円〜800万円 | 資生堂、花王、コーセー |
転職を成功させるには、戦略が大事です。基本戦略は、軸ずらし転職といって、転職の際に業界か職種のどちらかを変えることで、年収をアップさせていきます。
※業界と職種の両方を変更すると、ゼロからのスタートとなり、年収がダウンするため注意が必要

上手に転職を続けていくために、軸をずらし続けられるような、ポータブルスキル(英語・IT・会計など)を会得することを意識します。
ここからは、外資系の給料事情について、より具体的に解説します。
外資系企業における正社員の給料事情
新卒と中途での給料差
中途採用の方が交渉力があり、前職給与も加味されるため、初任給が大きく異なる場合があります。
基本的には、給与は前職をベースとして決まります。これは日系も外資も同じですが、
日系だと+15%が限界値に近いと思います。しかし外資系では、求められる職務を満足できるスキルセットがあれば、50%以上年収を上げることも現実的です。
年代別の給料相場
- 20代:400〜800万円
- 30代:600〜1,200万円
- 40代以上:1,000万円〜
年齢で分けると、ざっくりこういうイメージで良いと思います。
わたしは複数の外資系企業(半導体、ITなど)で働いてきましたが、給料レンジは上記でした。
また外資系では、Annual Salaryといって、年収を12で割った金額が支給されることが一般的。

ボーナスによって給料が大きく変動することは稀なので、安定して支出管理ができます。
職種別の給料比較
営業職はインセンティブがつきやすく、年収が跳ね上がることもあります。
わたしの知人は、中国系のIT企業に努めていました。彼の会社では、インセンティブが青天井のため、年収3,000〜4,000万円稼いでいる人もいるとのこと。(大変だとは思いますが・・)
反して、バックオフィス系は安定傾向なため、お子様のいる女性事務員の方が多い印象。
外資系の給料が高い理由7選
成果主義と給料の連動
実績が明確に評価され、年収や昇給に直結します。
サラリーマンの給与所得なので、事業所得とは異なりますが、自由度が高くて給料も自分で作っていきやすいです。
福利厚生や報酬制度の違い
RSU(譲渡制限付き株式)や、ストックオプションが付与される場合も。

わたしがいま勤めている会社も、ストックオプション制度があって、その会社に1年以上勤めた後に株を購入することができます。
上場して価値が上がったタイミングで売ることで、資産形成を加速させることができます。
英語力と給料水準の関係
ビジネス英語が使えるだけで、年収帯が一段上がることも。
外資系企業で給与が高い理由の1つは、日本人で英語を話せる人材が少ないため。そのため、英語が仕事で使えることで、年収が自然と上がります。
また日系企業に勤めていたとしても、社内で英語ができれば重宝されて、出世競争に有利に働きます。
競争が激しい=高給料?
成果に対するプレッシャーが高いぶん、報酬も高めに設定されていることが多いです。
ハードワークではありますが、人間は慣れる生き物なので、最初の辛さをクリアできるかがポイントです。

競争にかつコツは、自分の得意な分野で戦うこと。自分にしかできない仕事をドンドン見つけていって、周囲との差をつけていきます。逆に、苦手分野は誰かに助けてもらえるよう、周囲との関係性維持も大切。
インセンティブやボーナスの実態
四半期ごとのパフォーマンスボーナスがある企業もあります。
外資系企業はインセンティブ制度が魅力的で、支給額は日系企業よりも高いことが一般的。

ここからは、どのように転職すればよいか、どうやって年収を上げるかについて解説します。
外資系企業へ転職して給料を上げるには?
給料交渉のタイミングとコツ
オファーのタイミングに交渉するのが一般的です。自分の市場価値を、しっかりと伝えるようにしましょう。
給料交渉は最初のタイミングがとても大事で、ここで9割決まります。

入社後に給料が下がることは稀ですが、入社してから給料をグンと上げるには時間がかかるため、最初に交渉することが肝要。
面接で伝えるべき「実績」とは?
売上貢献、プロジェクト推進、グローバル経験など、具体的な成果を数字でアピールしましょう。

外資系では、自分の仕事を自分で見つけて、自分で進めていく能力が必要となります。そのため、次の会社に転職する時、自分がどういう仕事をしてどんな成果を出してきたか、説明できます。
自分が出してきた実績は、給与との相関関係が強いため、言語化・数値化は怠らないようにしましょう。
転職エージェントを使った給料交渉術
外資系に強いエージェント(ロバート・ウォルターズ、マイケル・ペイジなど)を活用すると、
成功確率が高まります。

わたしは、今の会社にはロバート・ウォルターズ・ジャパンを介して転職しました。給与交渉にも協力していただき、提示いただいた年収よりも¥100万高い年収で転職することに成功。
転職エージェントと協力して給与交渉できるように、外資系に強いエージェントは積極的に活用しましょう。
FAQ|外資系企業の給料に関するよくある質問
- Q1. 外資系の給料は本当に高いの?

はい。業界によりますが、日系企業に比べて平均で1.2〜2倍ほどの水準があります。
- Q2. なぜ外資系は給料が高いのですか?
-
MAO
成果主義、グローバル報酬体系などが理由です。
また研修制度などに時間をあまり使わず、即戦力として採用するため、
その分も社員の給与に反映されます。 - Q3. 給料交渉は可能ですか?
-
MAO
はい。オファーのタイミングで交渉が可能です。
入社後に給与をグンと上げるには時間がかかるので、入社する前のタイミングで積極的に交渉しましょう。自分が求める給与を払ってもらえれば、仕事が忙しくてもがんばれます。 - Q4. 英語力があれば給料は上がりますか?
-
MAO
中級以上のビジネス英語ができると、より高収入なポジションに応募しやすくなります。
また、外資系では転職をくり返すのが一般的です。軸ずらし転職、ポータブルスキル向上を意識することで、恒常的な給与アップが可能です。
まとめ:外資系企業で給料アップを目指すには
給料交渉のポイント
①自分の過去の実績を定量化して、数字を使って伝えられるようにする
例:売上予算に対して〇〇%で着地、〇〇社のアカウントを管理、年にプロジェクトを●件担当など
②自分のスキルが、転職する会社でどのように活かせるか言語化する

会社が確認したいのは、採用する人が会社にどのように貢献してくれるかどうか。できないことをできる言うのは✘ですが、してきたこと・できることは自信を持って伝えないといけません。
例:昨年は、予算比150%と高水準で着地して、営業成績で全社2位になりました。
業界が好景気たったこともありますが、それ以上に過去の自分の積み上げ、真摯な営業活動が数字に反映されたと自負しています。
③転職エージェントに交渉を依頼する。
転職エージェントが、どれだけ企業の人事部門と関係性を構築できているかは、転職のキーポイント。

会社が提供できる限界はありますが、限界までの交渉・アッパーラインなどは、担当者と仲良くなれば教えてくれます。
転職エージェントの報酬は、一般的に転職者の決定給与額(年収)の30%と言われています。仲介する立場からしても、転職者の年収が高いほうが、利益が上がってwin winです。
今後の給料動向とキャリア戦略
外資系企業の給与は、今後もスキルと成果に応じて高水準を維持すると見られています。
特に、AI・IT・金融・ヘルスケアなどの産業では、グローバル人材の需要が高まり、年収1,000万円以上の求人も多数あります。

今は「どこに勤めるか」よりも、「どんなスキルを持っているか」「どんな実績を残せるか」が報酬を決定づける時代です。
将来的に給与を上げていくには、以下の3点が重要です:
・年収アップにつながる“軸ずらし転職”を意識する
・自分の市場価値を客観的に把握し、交渉できるよう備える

また、転職活動を通じて「どんなキャリアを積みたいか」を定期的に見直すことも大切です。職務経歴書を書いていれば、自分がどういう仕事をしてきたか、客観視できるのでオススメ。
わたし自身も、外資系企業での経験を通じて、給与だけでなく「どんな環境で働きたいか」「どんな成長をしたいか」を常に考えるようになりました。
給料は、自分の実力と向き合った“結果”です。だからこそ、学び・実践し・発信しながら、自分のキャリアを主体的にデザインしていきましょう。
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