- 海外営業って、どんな仕事?
- 未経験でも、海外営業職に転職って可能?
- 英語が苦手だけど、大丈夫なのか不安・・
企業のグローバル化・DXによって今後さらに需要が見込まれる「海外営業」。
始めての転職先としては、レベルが高い印象を持っている方が多いと思います。
しかし結論から言うと、未経験でも海外営業に転職できます。
わたし自身、職種・業種ともに未経験の状態から海外営業へ転職して、
キャリアアップに成功しました。
今(24年11月時点)はアメリカ系の外資系企業で勤務中、グローバル企業での転職を繰り返して年収1000万円を達成。
海外営業は国内営業よりも人材が希少なので、求人数も相対的に多く、かつ年収も高く設定されています。
国内では経験できないような経験をたくさんすることが可能。
海外営業の仕事内容についてしっかり理解して、キャリアアップを目指してください。
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海外営業とは
「海外営業」とは、海外の企業(B to B)や個人(B to C)に対して営業活動を行う職業です。
商談を行ったり、製品を輸出入したり、また現地マーケティングを行ったりと、
海外の企業や個人を相手に営業活動を行っています。
国内営業との大きな違いは、顧客が海外にいるかどうか。
海外に拠点を設けている日系企業が顧客となることも多く、
すべての顧客が外国人というわけではありません。
海外営業の業務形態は、大きく2つのパターンに分かれます。
1. 海外駐在
海外販売子会社の営業統括等の業務をするために、駐在を伴う場合があります。
日本国内の本社と連携しながら、現地で自社製品の市場開拓や市場調査、自社の拠点開拓、営業戦略の立案、代理店や販売店との交渉など、実際の営業活動を行います。
わたしは駐在員としてではなく、出張ベースで海外へ渡航していました。
会社によって頻度は異なりますが、2か月に1度の頻度で出張することが多かったです。
2. 日本を拠点として働く
現地法人や販売代理店を利用した営業をする場合は、日本を拠点として営業活動に取り組みます。
✓現状把握、営業戦略の立案、輸出入の手配などを実行
✓そして、必要に応じて担当国へ出張して、現地で詳細な対応を実施する
近年グローバル化が進む中で、日本企業の海外企業との取引や海外進出は益々活発となっており、
海外営業の活躍に注目が集まっています。
その一方で、コロナ禍以降、通信網の発達により、Webミーティングでの商談が活発化。
また海外駐在コストの削減を目的として、日本拠点から業務をする海外営業職の募集が増えています。
以上をまとめると、知っておくべきポイントは以下です。
②顧客は海外にいるが、日系企業も多いため、すべてのコミュニケーションが英語ではない(外国人ではない)
③必要に応じて海外出張が必要となる、だいたい2か月に1度くらい
海外営業のやりがい
海外営業の特徴は、国内営業よりも業務の範囲が広いこと。
様々なスキルが求められますが、その分やりがいも大きい仕事です。
さまざまな国籍、バックグラウンドの方たちと出会える
海外営業していると、仕事を通して様々な国や地域の人たちと関わります。
✓欧米人、アジア人など、日本では絶対に会う機会のない外国人
✓現地生まれの日本人(日系2世・3世)や、日本人とのハーフなど
一般的な日本人とは違った感性の方たちと働くことで、たくさんの刺激を得ることができます
異文化に触れることで、様々な価値観や文化を知り、自身の視点や、人としての幅を広げることができるのは、海外営業ならではの特権。
挑戦できる環境のため、実践的な仕事スキルが磨かれつづける
実際のところ、外国語を駆使したり異文化を持つ顧客を相手にして、
交渉や営業を行うことは簡単なことではありません。
しかし、試行錯誤することで、交渉が成功したり契約が成立した際には、大きなやりがいと喜びを得ることができます。
人間は、良くも悪くも環境に大きく影響される生物です。
こういった環境に身をおくことで、自然と語学力やコミュニケーション能力、応用力も身に付けることができます。
将来のキャリアアップに寄与することばかりなので、モチベーションがずっと維持されます。
さらに、日本のビジネスを海外に展開していくことや、そのスケールの大きさにやりがいを感じる方もいるでしょう。
海外営業では、様々なやりがいが得られることで、仕事へのモチベーションを保ち、目標を達成するために、仕事に取り組むことができます。
海外営業の仕事内容
海外に対する営業活動を行う「海外営業」の具体的な仕事内容は、以下の通りです。
✓マーケテイング活動全般(展示会出展、新商品作成、プロモーションなど)
✓営業戦略の立案と実行、契約に関する一連の業務
✓貿易に携わる一連の業務
✓工場との納期交渉、進捗管理
✓担当する国の法規制についての理解
✓顧客対応、クレーム、トラブル対応
国内営業との大きな違いは、業務内容が多岐に渡ること。
国内営業の仕事 + 海外営業に必要な仕事(英語での交渉、貿易実務など)といったイメージです。
海外営業は、上記の業務を現地の顧客企業ならびに現地スタッフとともに行います。
このため、業務に伴う書類作成、ミーティング、報告業務なども外国語(おもに英語)で行うことが多くなります。
わたしは海外出張に行くとき、必ず製品を英語でプレゼンテーションしていました。英語プレゼンは、海外営業職において必須の業務です。
また、顧客からの要求を製造拠点(工場)や購入ベンダへインプットし、オーダーを適切に管理する必要があります。
なので、日本語での高いコミュニケーション能力や交渉力も、実は必要なのです・・
未経験から海外営業へ転職
昨今、加速するグローバル化によって、需要が高まっている海外営業です。
ニーズが高いため、未経験から海外営業に挑戦する人も増えています。
特に法人営業経験(BtoB)のある人は、採用の場面において即戦力として評価してもらいやすい傾向にあります。
日本は世界の中でも、常に輸出入ランキングで上位に位置する、貿易大国です。
日本の「モノづくり」は海外で高い評価を受けており、それに伴う原料や商品の輸出入も非常に盛んです。
代表的なのは、白物家電や車。
最近では、和食(Washoku)がユネスコに登録されたことに伴い、海外で日本食がブームです。
このため、未経験者が海外営業にチャレンジする場合には、比較的求人の多いメーカーや商社が狙い目です。
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海外営業への転職に役立つスキル
では、海外営業に向いている人はどんな人なのでしょうか?
海外向けに営業を活動を行う「海外営業」は、国内営業よりも、高度で幅広いスキルが必要とされます。
海外営業へ転職するため、学んでおくべきスキルをいくつか紹介します。
営業スキル
海外営業の採用においては、基本的に海外営業経験のある方が優先されます。
意外と知られていませんが、多くの企業で最も重視されているのは、語学力よりも、「営業スキル」です。
このため、海外営業の経験がなくても、営業経験やスキルが評価されて採用に至るケースも多いです。
先述のように、法人営業経験があり、高度な営業スキルを持っている方は、未経験でも十分に採用のチャンスがあります。
現在国内営業をしている方で、海外営業職へ転職したい方は
✓転職の面接のときに、高度な営業スキルをアピールできるエピソードを増やしておく
✓同時に、海外営業に必要な他のスキルを学ぶ
これらを意識することで、海外営業へ転職しやすくなります。
語学力(英語力)
海外営業では、業務の多くを外国語で行うことになります。
英語であれば、最低でもTOEIC600~700点以上が必要ライン。
(一般的にはTOEIC700点以上を求められることが多いです)
TOEICの点数はあくまでも目安で、実際に海外のパートナーと業務に必要なコミュニケーションが取れるかが重要となるでしょう。
実体としては、業界の専門用語が多いので、TOEICの点数だけでは評価できない部分が多くあります。
ポイントは、実際の業務を通して、仕事に必要な英語を身につけていくことです。
しかし、転職活動の際には、TOEICなどを受験して、採用基準を満たすビジネス英語力があることを、証明できるようにしておく必要があります。
また中国語が採用基準に掲げられている場合もあり、自身の目指す海外営業で求められている言語を把握しておくことも重要です。
コミュニケーションスキル
営業は会話の中から相手のニーズを汲み取ったり、円滑に交渉を進めたりする上で、コミュニケーションスキルは必要不可欠。
さらに海外営業は、現地スタッフや、現地の顧客など、様々なバックグラウンドやカルチャーを持った人たちと接することが多いため、高いコミュニケーションスキルや相手を尊重する姿勢が求められます。
海外営業していると、本当にさまざまなバックグラウンドの方たちと働きます。
みんな価値観、ビジネススタイルが違うため、フットワークの軽さが大切。
柔軟性とタフさ
海外営業では、気候や食生活など、日本とは違う環境に問題なくなじめる柔軟性も求められます。
また、日本との時差が大きい地域では、真夜中にミーティングを設定することもあります。
ずっとではないので、ご安心をw
- 日本とは違う文化、厳しい環境の中でも、問題なく業務遂行ができるタフさがあるか
- 長時間の飛行機で移動した後、時差ボケに負けずに戦えるか
- 会社の代表として、しっかりと イエス/ノー を言える勇気があるか
実際のユーザーのニーズを把握したり、新たな市場を開拓するためには、現地の文化や慣習などを深く理解して、現地の人と交流を深めたり、現地の生活に順応することが必要。
リスク管理能力
発展途上国など、国によっては、コンプライアンスの意識が低かったり、政情不安などでリスクと隣り合わせの場合もあります。
また、代金の回収や支払いなど、様々な場面において、日本の常識とは違い、苦労する場面も多々あります。
このため海外との取引では、なるべくリスクを回避できるように対策を行ったり、重大な問題が起こったときにも、迅速に対応できるように、普段からシミュレーションを行うなど、高度なリスク管理能力や臨機応変な対応力が求められます。
数値管理能力
原価や利益などを考慮した価格設定の妥当性検証、販売量の予測や管理、KGI/KPI設定や管理なども、海外営業の重要な業務の一つです。
このため、効果的な営業戦略を推進していくためにも、様々な数値を適切に設定したり、管理できるスキルが必要となります。
海外営業の転職に役立つ資格
前述したTOEICは海外営業に求められることの多い、代表的な資格ですが、他にもいくつか海外営業に役立つ資格がありますので、紹介します。
- 中国語検定
- 実用フランス語技能検定
- スペイン語技能検定
- 貿易実務検定
自身の希望する業界や企業で求められる言語、また自身の得意な言語などを考慮して、資格の取得を目指すと良いでしょう。
輸出入に関わることの多い海外営業では、貿易実務検定なども役立ちます。
しかしもっとも大切なことは、実務を通じて学んでいくことです。
海外営業の年収
海外営業に転職するにあたって、海外営業の年収について気になっている人も多いと思います。
海外営業は、国内の営業職と比べ、幅広いスキルが求められる場合が多いです。
このため、国内の営業職と比較して年収相場は100~200万円ほど高く設定されています。
業界や企業によって幅がありますが、大手商社などの場合は、平均年収が1,000万円以上となっており、高収入を狙うことも可能です。現地に赴任する場合には、給与に加えて「海外赴任手当」が支給されたり、企業によっては現地での生活費を全額支給してくれる制度も。
さらに、日本から海外営業を行う場合にも、海外出張が多い場合などは、出張手当などで収入が増えます。
もっと言うと、国内営業よりもライバルが少ないので出世が速い傾向にあります。
仕事内容は国内営業よりも多いですが、その分しっかりと報酬で返ってきます。
海外営業のキャリアパス
海外営業の経験をされている方は、ルート営業の方と比較して、
✓課題発見から解決までのプロセスまで経験している
✓高い交渉力がある、数字の管理に長けている
このため、下記のようなキャリアパスを、社内異動や転職で進まれる方が多くいます。
現地のニーズを詳細に把握できており、新しい商材へのチャレンジ、ビジネスプラン策定、実行に携わる新規事業開発、商品企画等の企画職へキャリアチェンジされるケースもあります。
数値管理やロジカルシンキングのスキルを活かして、海外を含むマーケティング、戦略立案、宣伝、効果検証等の業務に携わり、より効果的に売れる仕組みを作られる方もいらっしゃいます。
まとめ
海外営業は、国内のルート営業に比べて必要となるスキルも多く、チャレンジングな仕事です。
しかしその分やりがいも大きく、自身のスキルアップやキャリアアップにもつながる仕事です。
海外営業に少しでも興味のある方は、転職にチャレンジして、
新しい人生を切り開いてください。応援しています。
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