
「外資系ってハードルが高そう・・」
「業界と職種が未経験でも、転職できるのだろうか・・」
「英語力に自信がない…」
そんなふうに感じている20代の方も多いかもしれません。
でも実は、今の時代、20代こそ外資系転職にチャンスが多い世代なのです。

日本は少子高齢化のため、若い人材に対するニーズがとても高いです。
現時点での英語力が多少不足していても、実務を通じて学んでいけるステージです。 ※これが、40代〜50代だと話は異なる
本章では、これら理由をわかりやすく解説します。
外資系企業に転職する20代が増えている理由
年功序列より成果主義を好む若手が増加
近年、20代の若手を中心に「年功序列ではなく、成果で評価されたい」と考える人が増えています。
これは、欧米の働き方のベースとなっている、「ジョブ型雇用」が日本で浸透してきているためです。
外資系企業はまさにそのような成果主義の文化が強く、自分の実力を発揮したい20代にとって魅力的な環境です。
- 働く場所を、自由に選択したい → リモートワーク、フレックス制度、直行直帰
- 無駄な残業をするよりも、仕事中は一生懸命仕事してメリハリをつけたい
- AI、パレートの法則などを活用して、自分の得意分野で勝負したい
このように考えている20代の方にとっては、外資系企業への転職は魅力的な選択肢の一つとなります。
キャリアの自由度・年収の高さが魅力

わたし自身、外資系企業の魅力は「自由度」と「高年収」だと強く感じました。
30歳の時に働いていた外資系半導体メーカーでは、直行直帰が大半でした。
外資系では実力があれば年齢に関係なく昇進できるため、20代でマネージャーになる人もいます。
一般的に役職が上がっていくほど、裁量権を与えられて自由度が高くなります。
年収面でも、日系企業よりスタートが高い傾向があります。
日系企業は、良くも悪くも昭和の時代から年功序列制度を採用していて、スタート時点の年収がもっとも低く設定されています。しかし外資系では、Annual Salary (年俸制度)を用いており、実力に応じて年収が決定されます。
「20代のうちにがんばってキャリアと年収の両方を伸ばしたい」と考える人に選ばれています。
20代の外資系転職で求められるスキルとは?
英語力は「実務で伝わるレベル」でOK
「英語ペラペラでなければいけない」と思う方も多いですが、実際は中学〜高校レベルの基礎英語+ビジネス表現が使えれば十分です。
TOEIC700点あれば、実務をこなしていける外資系企業はたくさんあります。(英語会議で発言できる、メールでコレポンができる水準)
高度な語彙よりも大切なことは、自分の考えを自分の言葉で伝えられるかどうか。どの程度の英語力が必要かは、以下の記事で説明していますので、参考としてください。

実務に必要な英語力について知りたいかたは、以下の記事をご覧ください。
TOEICスコアアップの方法に加えて、英語力を底上げする方法について説明しています。
コミュニケーション力や自走力が重要
英語力よりも、「自分の意見を言えるか」「状況判断して動けるか」といったビジネスパーソンとしての基本スキルが重視されます。
日系企業は、中途社員の研修制度やマニュアルが充実していて、細部まで管理が行き届いている傾向があります。
外資系企業では、転職が一般的で社内変化が激しいため、マニュアルがあまりありません。

自分で物事を進めていって、わからないことがあれば誰かに聞く、こういった自走力が求められます。
実際のところ、わたしも初めての会社では超受け身体質でした・・(笑)
空気を読んで発言しなかったり、指示がなかったらサボったり、今思えばできたことはもっとあったと実感しています。
項目 | 日系企業 | 外資系企業 |
---|---|---|
重視されるスキル | 調和・報連相・チームワーク/ 上司の指示に従う姿勢 |
自走力・判断力・発信力/ 自分から動ける主体性 |
研修・マニュアル | 充実しており、マニュアルや研修制度が整っている | 最低限であることが多く、質問しながら覚える文化 |
社内文化 | 長期雇用前提/安定志向/制度が細かく決まっている | 転職・異動が一般的/変化が多く柔軟性重視 |
20代の未経験者でも転職できる理由
ポテンシャル採用が主流の業界も多い
IT業界などでは、経験よりも「意欲」が重視されます。
理由は、ITなど成長産業はニーズが高いため、優秀な人材が不足しているからです。
20代は“伸びしろ”を評価される年代でもあるため、未経験でも十分にチャンスがあります。
英語やITスキルはこれから実務を通じて学べばOKですが、年齢はコントロールできないため、企業としては20代の若者を採用したく考えます。

わたしは、30代でヨーロッパ系外資のIT企業へ未経験で転職しました。
営業経験はありましたが、IT業界は初めて。しかし、実務を通じて必要スキルを体得しました。
中途でも若手は柔軟に受け入れられる
外資系企業は「即戦力」だけでなく、若手の多様性や将来性も重視します。
外資系企業の求人を見ていると、「将来的にはマネージャー」「管理職候補」などの文言をよく見かけます。こういった求人は狙い目。実際のところ、企業の人事からすると人材の流出は痛手です。
企業側も、長く働いてほしい気持ちはありますが、優秀な人材はキャリアアップを目的として、ドンドン転職します。
スキルを体得したら、次の会社へ活かせる転職を戦略的に実施して、年収を上げていきます。

そのため、人材は常に不足している外資系企業が多く、
20代の未経験でも歓迎されることがよくあります。
外資系企業に向いている人・向いていない人【20代編】
向いているのは挑戦・変化を楽しめる人
変化が速い環境でも前向きに学べる人、自らチャンスを取りに行く姿勢を持っている人は外資系に向いています。日系企業は縦社会がベースとなった、カンパニー制組織が多いです。
外資系企業は、頻繁に横の横断もあるマトリックス組織の方が一般的です。
社内では、多方面とのコミュニケーションが必要で、初めて直面することも日常茶飯事です。
ただ、変なルールや堅苦しい風習も少ないため、気楽にコミュニケーションできたりします。
そういった環境を楽しめる人には、とても適した環境です。
向いていないのは「指示待ち」「安定志向すぎる」人
一方で、「言われたことだけをやる」「転職はしたくない」という安定志向が強すぎる人は合わないかもしれません。

イメージで言うと、公務員とは対極にある働き方です。個人事業主とまで言いませんが、自分で仕事を進めていくイメージなので、けっこう放置されます(笑)
外資系転職に成功するためのステップ【20代編】
英語学習(TOEIC・シャドーイング)
TOEICスコアの底上げ、ビジネス表現の強化は必須。特にシャドーイングや瞬間英作文は即効性が高いのでおすすめです。

英語学習の具体的な方法は以下で紹介していますので、ぜひ参考としてください。
自己分析とキャリアの棚卸し
「なぜ外資系に行きたいのか?」「自分の強みは何か?」を整理しておくことで、面接対策にもなります。
外資系にかかわらず、キャリアアップして年収を上げていくには、自分の強みを発見することが不可欠です。言語化が難しいかもしれませんが、相対的に自分が価値を出せてきたと思うことを、紙に書き出してみてください。苦手なことは克服するよりも、どうすれば上司や同僚にお願いして対応してもらえるかを考えましょう。
・自分の得意分野で勝負する
・IT産業、営業職など、年収の上げやすい(ニーズの高い)分野で働くことを意識する
・英語力は、実務を通じて上げていく

これを意識すれば、年収はドンドン上がっていきます。
転職エージェントの活用(若手特化型も)
20代向けのエージェント(例:マイナビエージェント、JACなど)を活用すると、未経験でもマッチする求人に出会える可能性が高まります。

オススメの転職エージェントは以下で紹介しています。ぜひ、参考としてください。
まとめ|20代こそ、外資系でキャリアを加速させるチャンス
「外資系なんて自分には無理かも…」
そう思っている20代の方にこそ、未経験でも実はチャンスがたくさんあります。
若さ・吸収力・挑戦心は外資系でも評価される武器。逆に言うと、今日が一番若い日なので、しっかり活かせるよう戦略的に転職する必要があります。
外資系企業での仕事は、大変な部分もありますが、それは日系企業でも同じです。

同じ苦労をするならば、年収と自由度の高い環境で働いている方が恵まれています。
まずは情報収集から始めるために、無料で外資系転職エージェントに登録してみましょう。
外資系転職エージェントでは、紹介はもちろん、無料で履歴書・職務経歴書・インタビューの練習などもできます。ドンドン活用していってくださいね。
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Q:外資系企業は未経験でも転職できますか?
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A:はい。20代であればポテンシャル採用されるケースも多く、実際の求人も増加傾向にあります。
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