はじめに|「英語ができないと外資系なんてムリ…」と思っていませんか?
外資系企業に興味はあるけれど、「英語ができない自分には無理かも」と感じていませんか?

実際、英語に自信がなくて、外資系への転職をためらう人は少なくありません。
結論を言うと、半分は正解で半分は間違いです。
英語が苦手でも外資系に転職できる可能性は十分あります。
わたしは、これまでにいくつかの外資系企業で働いてきました。
現在はアメリカ本社の外資系企業、以前はヨーロッパ本社、台湾本社の企業で働いてきて、
英語が苦手な方たちをたくさん見てきました。
・英語に不安があっても、採用されることってあるの?
・英語が苦手な場合、どのように面接で話せば良い?
こんな悩みがある方は、ぜひ記事を読んでみてください。
わたしの実体験、現場のリアルを交えて解説していきます。
【外資系転職】 英語できない…それでもチャンスがある理由とは?
「外資系=英語力が必須」というイメージは、たしかに根強いです。
一部のポジションや企業ではそうですが、すべての外資系企業に当てはまるわけではありません。

たとえば以下のようなケースでは、英語がそれほど求められないこともあります。
- 日本法人が設立されて久しく、主なやり取りは日本語で完結している
- 社内の共通語が日本語(CEO・上司・同僚が日本人)
- 顧客もパートナーも日本企業のみ
- 英語が得意なメンバーのみ、本社と連携している

アジア系の外資系企業は、英語が苦手な人がとくに多いです。わたしが以前働いていた台湾本社の半導体メーカーでは、製品知識はあっても英語が苦手という社員がたくさんいました。
「TOEIC400点台」や「英語面接でほぼ話せなかったけど受かった」という人でも、外資系企業で働いています。
【外資系転職】 英語できない人が採用される3つの理由
① 日本法人の多くは“日本語でコミュケーションできる”から
外資系といっても、社内公用語が日本語という企業が多数あります。
上司・部下・取引先の多くが日本人であれば、業務で英語を使う機会は非常に少ないため。
外資系企業とは、本社が日本国外にある法人のことを言います。(厳密には資本の割合などありますが、ここでは割愛)会社は日本国内にあって、取引先企業も日系企業であることが大半なので、顧客とのコミュニケーションは日本語です。

実際、わたしがいま勤めているアメリカ企業も、社外コミュニケーションはすべて日本語。
また、外国人の同僚も日本語ペラペラなので、英語を一切使用しない日もあります。
② 英語よりもスキル・実績・やる気を重視する企業が多いから
外資系企業は、スキルや実務経験のある即戦力人材を歓迎する傾向があります。
- ある業界に精通している
- 専門性の高い知識を持っている(例:営業、マーケティング、IT、半導体など)
- チームをまとめたマネジメント経験がある
成果を出せる人・専門性の高いスキルがある方であれば、英語が苦手でも歓迎されます。

わたしが以前いたヨーロッパ系の外資系企業は、産業用ネットワークという、ニッチで特殊な業界でした。
技術者の方には、その会社に転職するまでパスポートも持っていなかったという人もいました。
③ 翻訳ツールやバイリンガル社員のサポートがある
最近は、Google翻訳やDeepL、ChatGPTなどの高精度な翻訳ツールが利用可能です。
さらに、英語が堪能なバイリンガル社員が通訳やメール対応をサポートしてくれるケースもあります。
外資系企業は、日系企業よりもジョブ型採用を実施していて、業務がしっかりと分担されています。
英語が必要な業務は、専門の人材が担当することで、他の社員には日本語ベースで業務ができるような仕組みを構築している会社もあります。

ここからは、英語ができないけれど、外資系企業へ転職をしたいと考えている方がやるべき対策について説明していきます
【外資系転職】英語できない人がやるべき3つの対策
1. 自分の英語力を“言語化”して整理する
「英語ができない」と一括りにせず、何ができて何が苦手かを明確にします。
履歴書・職務経歴書を作成する際に、TOEICのスコアは記載するかと思います。
TOEICスコアだけで英語力の全ては図れませんが、点数として定量化されれば指標になりますし、
自分の苦手分野が確認できます。
※TOEICの勉強法については、以下の記事を参考としてください
また、オンライン英会話など実施している方は、先生に自分の苦手分野を聞いてみると良いでしょう。

ここでのポイントは、実際に外資系企業の転職面接の時に、自分の英語力を具体的に伝えれるようになることです。
この人は自分の英語力を客観的に理解できていると思われれば、好印象を残せて信頼されます。
2. 実務に直結する英語だけを“短期集中”で鍛える
すべての英語スキルを伸ばす必要はありません。
面接用の自己紹介や職務経歴の説明など、必要な部分だけ絞って学習しましょう。
わたしのオススメは、まず外資系転職エージェントに登録すること。
外資系転職エージェントの担当者は、バイリンガルが多く、英語が堪能です。
彼らの仕事は、クライアントを転職させることなので、転職させるために必要なサポートは積極的に実施してくれます。
・英文レジュメの作成と修正など

英語ができない場合、得意な方に手伝ってもらいましょう。その過程で、英語を学ぶこともできます。
3. 外資系に強い転職エージェントを使う
英語に不安があるなら、外資系に特化した転職エージェントの力を借りるのが得策です。
くり返しとなりますが、外資系転職エージェントの仕事は、クライアントを外資系企業へ転職させることです。一般的な転職エージェントと比べると、外資系企業とのコネクションが強く、英語ができない方・未経験の方でも応募できる仕事も紹介してくれます。

オススメ転職エージェントは以下で紹介しています。転職活動はノーリスク、
英語ができない方にも紹介可能な求人もあるので、気楽に問合せてみてください。
まとめ【外資系転職】英語できないなら“言語化して、入社後に伸ばす”が現実的
外資系企業でも、英語ができない人はたくさんいます。わたしは3社の外資系企業で働いてきて、そういう人たちをたくさん見てきました。

「英語ができない=外資系は無理」ではなくて、今できることを面接のときに言語化して伝えます。まずは入社してから、実務を通じて自然に英語力を育てていく方が近道です。
- 日本法人の多くは、日本語ベースでコミュケーションしているため、英語は最低限でOK
- 実務スキル、人間性で採用されるケースもあるため、面接のときに自分を正しく伝える
- 翻訳ツールや社内サポートで補えることも多い
英語に不安がある人こそ自分に合った企業と戦い方を選ぶことが何より重要、英語力は、実務の中で自然に鍛えていけば大丈夫です。
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