はじめに|中途から海外営業に挑戦したいあなたへ

「中途で海外営業に転職できるのか?」

「未経験でも通用するのか?」
そう感じている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「海外営業 中途採用」をテーマに、必要なスキル・選考対策・実体験を交えて詳しく解説します。

私自身も最初は不安だらけでした.。
英語は多少できましたが、海外ビジネスは未経験で何からどう始めればチンプンカンプン・・ しかし今では、3社の海外営業職経験を経て、欧米・アジアなど複数の国々とビジネスを経験する中で、シニアマネージャー職に就けました。
あなたの海外営業職デビューのきっかけとなれば、心よりうれしく思います。
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海外営業未経験の中途採用は狙える?市場ニーズと現実
中途採用での海外営業は珍しくない
実は海外営業職は、新卒よりも中途採用が多い職種です。特に、以下のようなケースでニーズがあります。
・海外駐在・出張が発生する部署(海外事業部または海外営業部)がある

日本の市場はシュリンクしているため、企業は海外にフォーカスしています。
円安の昨今、利益率も高め。
しかし英語ができる人材は大手企業・外資系での取り合いなので、中小企業では海外人材が不足しているという実情です。
未経験から海外営業に転職できるケースとは?
業界経験がなくても、以下どれか2つがあれば海外営業職へ転職できます。
② 中級レベルの英語力(TOEIC730点±)
③ 真摯に学ぶ意欲
実際、私も最初は英語を使った営業経験ゼロでしたが、日系メーカーの東南アジア担当として採用されました。

わたしの場合は、①の営業経験はありませんでしたが、
②+③で海外営業未経験からスタートしました。
どちらかといえば、営業経験はあるが英語は苦手という方が、未経験採用されるケースの方が一般的かと思います。わたしの場合、最初の職種がマーケティングだったため、1年目は営業のイロハを覚えることに集中。同じ会社の国内営業の方からも、たくさん学ばせていただきました。
【実体験】中途で3社の海外営業職に転職した私のキャリア

では、私が実際に「海外営業 中途採用」で転職を重ねてきた経歴をご紹介します。
🔹 1社目:29歳でガス業界の海外営業へ(東南アジア担当)
転職時の年齢は29歳。英語を使った営業経験はゼロからのスタート。
しかし、「積極的に海外で営業してほしい」「20〜30代の若い人材を採用して育てていきたい」という企業のニーズとマッチし、東南アジアを中心に活動する海外営業として採用されました。
参考として、会社規模と部署メンバーは以下のような構成でした。
部署メンバー: 5名:海外事業部部長、営業2名、貿易事務1名 プラス 新入社員(わたし)
出張頻度は2ヶ月に1度、現地代理店との関係構築、展示会対応などを経験しました。

〇帰国して、ベトナム出張のフォローアップと次の出張(タイ)の準備 ※この期間約1ヶ月半
●1週間、タイへ出張
〇帰国して、タイ出張のフォローアップと次の出張の準備
海外出張は時期によりますが、多忙なときは2カ国以上同時に訪問します。
・例)大阪(関空発) → ベトナムハノイ → カンボジアプノンペン → 帰国
弾丸で行く場合は、1泊や2泊の出張のときもあります。(中国上海や、韓国ソウルなどの近郊都市)

会社はガス機器の製造メーカーで、工場が中国の上海にありました。
1〜2泊の短期間の出張で、工場へ訪問したこともあります。
最初の2回の出張は先輩が同行してくれて、3回目の出張から一人で行きました。
不安よりも、「現地と一緒に成長する」やりがいのほうが大きかったです。
🔹 2社目:32歳で食品業界の欧米担当にキャリアアップ
1社外資系の半導体メーカーでの勤務を経て、食品業界へ転職。
担当エリアは欧米、アメリカ合衆国のバイヤーやディストリビューターとの交渉がメインに。

参考ですが、海外営業職未経験から働く場合、
まず東南アジア担当として働くことが、ハードルが低くてスタートしやすくなります。
理由は、アジア圏の人たちは日本と商慣習が近いことと、英語も第二言語のためコミュニケーションが比較的簡単です。
しかし、欧米(とくにアメリカ)の場合はネイティブスピーカーが大半です。
また、世界経済はアメリカ中心に回っているため、英語だけでなくビジネスマンとして求められる水準も高くなります。

加えて、この時期はコロナに入ったため、Zoom商談やオンライン英語プレゼンの機会も増えて、短い時間で伝える論理的な提案力が求められました。
この会社(食品メーカー)にいたときは、TOEICの点数以上に、「営業として相手の期待をくみ取る力」が評価されたかと思っています。
🔹 3社目:35歳でアジアと欧米の両方を担当する営業職に
3社目では欧米+アジアの広域営業をマネージャー職として担当。
このときは、リファラル採用という形で知り合いに声をかけてもらって転職しました。

ちなみにリファラル採用とは、外資系ではよくある採用形式です。
知り合いに会社の人事や役員を紹介してもらったりして、一般的な採用プロセスとは異なる形で面接に進んでいきます。
業界をガスエネルギー業界から、食品業界へ変えたため、新しく学ぶべき内容がたくさんありました。食品規制や現地法規、海外展示会の共同出展、各国の文化の学び直しとまさにグローバル業務そのもの。
月の半分は海外出張、時差を超えてのやりとりも日常的。
しかし、「世界を相手にしている」という実感があり、モチベーションは高く保てました。
🔸 振り返って思うこと
振り返ると、いずれも中途入社かつ未経験領域への挑戦でしたが、
共通していたのは以下の3つの力です。
・語学力(完璧でなくても、伝わる英語力)
・現地と信頼関係を築くコミュニケーション
海外営業は、経験がないと不安になるかもしれませんが、正しい準備と覚悟があれば、誰にでもチャンスがある仕事です。

英語が必要であること以外は、
日本国内の営業マンに求められるスキルと大差ありません。セールスはセールスです。
むしろ日本国内の営業(とくに地方都市)のほうが、独特の文化があるため大変かなと思うこともありました。海外営業、海外ビジネスはフランクに物事を進めていけることが多いです。
そのため裁量権が多くで、思い切った判断ができます。
海外営業の中途採用で求められるスキルとは?
営業経験(国内でもOK)
法人営業やBtoB営業などの基本スキルは、国内海外に共通しています。
①エンドユーザーへの直販(ダイレクトセールス)
②代理店営業(チャネルセールス)
③その他関連業務
また、「数字意識」「課題解決力」「製品提案力」は業界を問わず重視されます。

数字は万国共通。
国内外問わずセールスの基本は「①相手の問題を解決すること」で、「②自社の売上を上げる」です。そのため、「課題解決力」「提案力」は、非常に重要です。
英語を中心とした語学力(TOEICの点数だけでは不十分)
実務で使う英語は、TOEICでは測れない部分が大半です。
・カジュアルな雑談力
・細かいニュアンスのやりとり
アジアの国々ではどちらも英語が母国語でない状態で会話します。
そのため、アメリカやイギリスで使うような表現よりも、もっとシンプルな方が伝わりやすいです。たとえばシンガポールでは、シングリッシュと言われる独特の英語で表現します。中国にいけば、
チングリッシュになります。
またカジュアルな雑談力は、営業マンとしての必須スキル。堅苦しいビジネストークばかりだと、
お客さんもリラックスできません。

相手の本音、胸中を話してもらうために、ちょっとした雑談も英語でできることが理想的。時事や趣味など、お客さんの興味がある領域の話をすることで共感できれば、仕事も円滑に進んでいきます。
細かいニュアンスは、相手との物理的距離が近くなればなるほど、言語化できて理解しやすくなります。単純接触効果を意識して、相手とたくさん会うことで、細かなニュアンスを非言語でコミュニケーションが取れるようになってきます。

言語化がしづらい部分もありますが、こういった実務的な英語コミュニケーション力が重要です。
海外経験や異文化対応力
留学やワーホリ経験があれば強みになりますが、なくても「異文化に対する柔軟さ」があればOK。
外交的(Extravert)な方の方が向いている職種ですが、新しいことをすることが好きな人は、
異文化対応力が高いため、海外営業という職種にフィットして楽しめると思います。

私も最初は全くの未経験からスタートしました。
経験は早くしたもの勝ちのところもあるため、ナルハヤで何でもこなしていく姿勢が大切です。
海外営業の中途採用における選考対策
履歴書・職務経歴書では「実績×英語」をアピール
面接のときは、以下のようなポイントを明確に書くと効果的です。
・英語使用経験(TOEIC、メール対応など)
・海外出張・展示会などの経験
数字は、過去にしてきた仕事内容・成し遂げた成果を伝えるうえで、もっとも優れた手段です。
それに英語使用経験が上手く合わされば理想ですが、未経験転職の場合どちらかでOK。

海外出張経験や、展示会を経験したことがある場合は、必ず履歴書に書くようにしましょう。
これから海外営業として働く場合、出張と展示会は確実に経験します。過去の経験(やり遂げた実績があれば尚良し)積極的にアピールしてくださいね。
面接では「海外で成果を出せるか」を見られる
面接で100%聞かれることは、①転職理由と、②志望動機です。
また、海外営業の面接では以下に重きが置かれます。
「どんな困難をどう乗り越えるか」
「英語での業務に不安はないか」
自分の強みを海外業務にどう活かせるかを明確にしましょう。

海外営業は、専門性の高い職です。
できる人材が多くないため、企業も慎重に選考します。
反面、応募者の数も少ないため、現時点でのスキルと経験が不足していても、情熱を伝えることができれば採用されます。
わたしは今の会社で面接も担当していますが、スキル・経験以上に重要視するのは、
その人の情熱と価値観です。どれだけ能力に長けていても、自社にフィットしない人材は採用できません。「この人を採用したい」と思ってもらえるよう、精一杯準備して挑みましょう。
海外営業の中途採用後に期待できる年収とキャリア
年収レンジの目安
キャリア段階 | 年収の目安 |
---|---|
初級(〜3年) | 400〜600万円 |
中堅(3〜10年) | 600〜900万円 |
上級(10年以上) | 900万円〜1,200万円以上 |
海外営業の特権として、以下があります。
②営業の数が少ないので、国内営業ほど出世競争が厳しくない
③出張には手当、福利厚生が多い
①と②は、海外営業として働く最大のメリット。一生涯つかえる「稼ぐ力」を体得できます。
また、③もなかなか魅力的。出張手当が国内よりも手厚く、お小遣いがたまります。

余談ですが、出張手当は非課税です。そのため、出張すればする分だけ、
税金が引かれずにドンドン貯めることが可能。たとえば、一度の出張で¥1万支給する会社で1週間出張すれば、それだけで月の手取りが¥7万増えます。
また同じように英語を使う仕事,外資系企業で勤務すると、インセンティブ込みで年収1,000万円超も十分に狙えます。
キャリアパスの例
未経験から海外営業職をはじめた後に、数年後のキャリアパスは以下が考えられます。
・海外営業 → マーケティング or 商品企画
・海外営業 → 起業・独立(貿易、インバウンド事業など)
・海外営業→ 外資系企業へ転職

私自身も、現在は海外営業×マーケティングの両軸で活動中です。
営業をしていると、少なからずマーケティングの知識が求められて、スキルアップに繋がっています。(簡単に、営業とマーケティングの大きな違いは以下)
・営業: その顧客に対して、製品を売りこむ
業界を変えながら、営業の専門職として、キャリアアップしていくのも良いと思います。
セールススキルは年収を上げるためには必須。「相手の困っていることを解決するために、製品を売る」のが営業の本質で、どの会社でも絶対に必要なことです。

セールススキルをドンドン上げて、セールスダイレクターや責任者として働けば、年収1000万円は容易に目指せる水準です。
よくある質問|海外営業 中途採用のリアル
Q. 未経験でも応募できますか?
A. 可能です。国内営業の経験や英語力があれば、ポテンシャル採用されるケースは多々あります。
①営業経験
②英語力(TOEIC700点前後)
③やる気、学ぶ意欲
このうち、2つがあれば海外営業未経験でも十分に応募できます。
Q. TOEICは何点必要ですか?
A. 目安として600点以上が望ましいですが、実際に英語でやりとりした経験があれば、それ以上に評価されます。700点取れていることが理想ですが、実務で必要な英語力は、TOEICでは測れないもののほうが多いです。
海外営業として、グローバルなキャリアを目指していくなら、まずは600 – 700点を確実に取れるようにしましょう。
Q. 何歳までチャンスはありますか?
A. 企業によりますが、30代後半〜40代でも十分にチャンスはあります。
わたしが初めて海外営業を経験したのは29歳ですが、35歳を過ぎてからも転職しています。
若いほうが未経験転職には有利ですが、いまの日本は大転職時代に入っているため、年齢は関係なくなってきていますね。
まとめ|海外営業は中途からでも“本気”で目指せるキャリア
海外営業は、決して特別な人だけの仕事ではありません。
語学や経験が不安でも、「営業力×学ぶ意欲×異文化への柔軟さ」があれば、誰にでもチャンスがあります。

わたしも29歳・未経験からキャリアをスタートしましたが、
今では世界中のビジネスパートナーとやりとりし、自由度の高い働き方と高年収を実現できています。
もちろん最初は不安だらけでしたが、「行動したから今がある」と心から言えます。
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