「外資系ってカッコいいけど、自分に合うのかな?」
そんな声をよく耳にします。実際、私自身も最初は同じように迷っていました。
日系企業から外資系企業へ転職し、15年間にわたり営業職として働いてきた筆者が、
「向いてる人・向いてない人の違い」についてリアルな意見をお伝えします。
本記事では、検索キーワードである「外資系 向いてる人」「外資系 向いてない人」を軸に、
営業職でよく見られる特徴や、実際のエピソードを交えて解説します。
外資系営業職に向いてる人の特徴【5つの共通点】
外資系企業②向いている人の特徴は、特に以下の5つです。
① 成果に対してシンプルに向き合える人
② 自分の意見をはっきり言える人
③ 上司や会社に依存しない人
④ 合理的に考えるのが好きな人
⑤ 英語力よりも“伝える力”を大事にできる人
- 成果に対してシンプルに向き合える人
外資はプロセスより結果。やるべきことを決めたら迷わず動ける人は強いです。 - 自分の意見をはっきり言える人
YESかNOか、自分のスタンスをはっきりさせる場面が多いのが特徴。
NOと言うことは、自分の言動と行動により責任を取ることと同じなので、リスクが高いです。YESと言って人当たりよく接している方が、その環境では柔軟に日々過ごせることもあります。MAO考え方として、NOと言って横柄になるのではなくて、
本当に必要なこと・会社としてしないといけないことに
時間・エネルギーを投下するために、YESとNOを自分で決めることが大切です。 - 上司や会社に依存しない人
放任的な文化のため、自走できる人のほうが評価されます。とは言っても、誰も周りに対して無関心というわけではありません。商売の基本は他社貢献なので、一生懸命に頑張っている人は、必ず社内で一目置かれて周りが助けてくれます。会社に依存する他責思考ではなくて、自分で自ら責任をとって、周囲を巻き込んでいくことが基本スタンスです。 - 合理的に考えるのが好きな人
精神論や根性より、数字やロジックが重視されます。どれだけロジカルに物事を考えられる人でも、人の考え方は感情がベースとなっているため、理念がないとロジックよりも感情が優先されます。MAOなので、目標達成意識が高く、常に自分が今している行動のゴールが何なのか、考え続けられる人のほうが外資系企業に向いています。
- 英語力よりも“伝える力”を大事にできる人
流暢な英語よりも、要点を押さえた伝え方ができるかが大事。
きれいな発音で英語が話せる人でも、ビジネスに精通していないと、相手の言っていること(メッセージ)が正確に理解できません。
外資系営業職に向いてない人の特徴とは?
逆に、外資系企業に向いていない人は、以下のような方です。
- 決断を他人に委ねがちな人(自分の軸がない)
- 言われたことを忠実にこなすのが得意な人(変化に弱い)
- 曖昧な表現で空気を読んで対応する人(明確な意思表示が苦手)
- 日本的な丁寧さ・礼儀を優先しすぎる人(スピード重視に戸惑う)
- 成果より人間関係や評価を重視する人(評価基準が異なる)決断を他人に委ねがちな人(自分の軸がない)会社員として働くということは、個人ではなく法人として行動することが前提ですが、外資では一部ちがっていたりします(笑)個人事業主とまでいきませんが、各自専門性の高い仕事をしているので、他人に判断を委ねると間違った方向に進むことがあります。

自分の信じた道を進むための判断力を、一生懸命仕事して養っていく必要があります。
言われたことを忠実にこなすのが得意な人(変化に弱い)
言われたことをきちんとこなすのは大事ですが、外資系では自分で何をするか決めていくという 考え方が大事です。
・KPI設定を自分でする
・5W1Hを使って、いまの問題の解決方法を自分の頭でロジカルに考える
・VUCAの時代に対応する
変化は前提と捉えて行動すると、ストレスが減って対応しやすくなります。
曖昧な表現で空気を読んで対応する人(明確な意思表示が苦手)
やさしい人に多いですが、空気を読みすぎるあまり、自分のポジションを確立できない人がいます。これには、以下で対応が可能です。
①自己分析・自己理解
②明確なゴール
できないことをできると言ってしまったりするのは、①と②が曖昧だからです。常に結果主義で行動することが、外資系では求められます。
日本的な丁寧さ・礼儀を優先しすぎる人(スピード重視に戸惑う)
チャットや短い会議時間での要点がまとまっていることが前提で話すため、自然と伝え方はストレートになります。丁寧さ・礼儀よりも、スピーディーな情報共有が優先されます。
とくにチャットのような文字コミュニケーションは、相手が背景を知らない場合など、
状況によってはズバッとグサっとくることも正直あります(笑)😁
しかし、最優先事項がスピーディなやり取りなので、だんだんと慣れてきて違和感がなくなってきます。
外資系と日系営業の違い【なぜ向き不向きが分かれるのか】
日系企業では「みんなで頑張ろう」「空気を読む」が評価されやすいのに対して、
外資系企業では「あなたは何を達成したか」が最優先されます。
・過程よりも結果重視
・曖昧な表現よりも明確なコミュニケーション
・調和よりも合理性
これが、性格や働き方によって「向いてる・向いてない」が分かれる最大の理由です。

実体験を話すと、自分の目標を達成する意識が高すぎるあまり、
周囲との調和を重んじなかったり、迷惑をかけることに抵抗がない人もいます。このため、ストレスを感じたことも多くあります。
【体験談】向いてないと思っていた私が外資に馴染めた理由
もともと私はどちらかというと「人に合わせて空気を読むタイプ」でした。誰にでも優しくして、みんな仲良く笑って楽しく働きたいと思っています。
なので、最初の外資系企業では、自分の主張を求められること、ドライな社風に戸惑いました。
しかし、「評価軸が明確」であることに、次第に安心感を覚えるようになりました。
感情や関係性よりも、自分の仕事に対してのフィードバックがストレートに返ってくることが、私に合っていたのだと思います。
・論より実績
・パフォーマン主義
わたしは自分で言うのもなんですが、努力家でストイックよりの性格だと思います。
・ただなんとなく一日が過ごせれば良いと思っている
・あまり向上心がない
・雑談が多くて仕事に集中しない
こういう人たちと一緒にいるほうが、ストレスを感じてしまうため、結果として目標達成思考の強い人が集まる外資系に務めています。
向き不向きを超える方法|外資系営業で評価される力とは?
- 論理的に話す力(主張→理由→結論)
- 要点を簡潔に伝える力(英語力よりも重要)
- 自ら学び、自ら動く姿勢
- 相手の目線に立って提案できる力
最初は向いていないと思っても、これらの力は訓練によって身につきます。
「向いてるかどうか」だけで判断するのではなく、
自分がどう成長したいかを軸に考えてみてください。
昨日の自分よりも成長できたと実感できればOKです。
まとめ|「外資系=自由で厳しい」は本当。でも、フィットする人には最高の環境
外資系企業の営業職は、自由度が高い分、成果もはっきりと問われます。
一方で、「正しく努力すればきちんと報われる」「人間関係に縛られず成長できる」
そんな環境を求めている人にとっては、最高のキャリアの舞台になります。

本記事が、あなた自身の「向き不向き」を考えるヒントになれば幸いです。
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