外資系営業職にTOEICは必要?スコア別にわかる英語力の目安と面接対策【体験談あり】

外資系企業へ転職

「外資系営業に興味はあるけど、TOEICってどのくらい必要?」
「今のスコアで通用するか不安…」

そんな疑問を持つ方も多いはずです。
本記事では、外資系営業職として15年働いてきた筆者が、スコア別に求められる英語力面接で重視されるポイントを解説します。結論、TOEICスコアは600〜700点あたりまでは必須ですが、
それ以降はさほど重要でありません。

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TOEIC高得点=即採用ではない外資系の実態も、リアルにお伝えします。

外資系営業職にTOEICは本当に必要?

結論:TOEICは「足切り」ではなく「参考情報」

外資系企業の営業職でTOEICスコアが重視されるのは事実ですが、それはあくまで「参考情報」です。TOEICは主にリーディングとリスニング力の目安であり、会話力や実務能力を直接的に測るものではありません。

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事実として、TOEICスコア700点前後は必須かと思います。理由は、このスコアで頻出する英単語は、日常的にビジネスで使用するからです。

しかし、がんばって900点目指す必要はなく、ある程度スコアが上がったら実務的な英語を学んでいくほうが仕事に活かせます。

企業がTOEICで見ているポイントとは?

採用担当者はTOEICスコアから以下のような点を見ています:

  • 英語に対して一定の努力をしてきたか
  • 最低限の読み書き・聞き取りができるか
  • 履歴書に書かれた内容と英語力が一致しているか

上記のように、TOEICスコアはあくまで候補者の英語力を予測するための手段です。

実際、TOEIC900点以上と求人票に記載がある求人でも、(TOEICスコア900点未満でも)面接に進めます。
大卒以上と書いてある求人に、大卒でなくても受けられるのと同じです。

スコアより大切な「話せる・伝えられる」力

英語の試験で高得点を取っていても、実際の商談や面接で話せない人は多くいます。

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特に営業職では、英語で「提案する」「交渉する」力が強く求められるため、TOEICのスコアだけで合否は決まりません。

TOEICは座学です。机上で学んだものを実務に活かすには、時間がかかります。
それ以上に、実践ベースで学んだ英語のほうが血肉となって残るので、実際に使えるビジネス英語となります。


TOEICスコア別|外資系営業職での現実的な英語力の目安

〜600点:英文メールも苦戦、実務はかなり厳しい

このスコア帯では、日常的な英語の読み書きにも時間がかかるレベルです。営業職としては厳しいスタートライン。まずは基本的な単語・文法・リスニング力を強化することが最優先です。

事実として、英語の勉強はやればやった分だけ血肉となっていきます。
ポイントは、英語学習に時間を使えるかどうか。
タイプ別に、オススメの英語勉強法を紹介します。

✅️自分で勉強を進めていけるタイプ
無料YouTubeチャンネル、NHKラジオ、英語の教材を活用して、まずは英語学習を習慣化する

✅️誰かに教わったほうが伸びるタイプ
オンライン英会話を、週に何度か実施する。英会話レッスンを受けさえすれば、
 英語力が今よりプラスになることは確実です。狙いは、そこからモチベーションを上げて、一気に英語力の底上げを図ることです。

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まずは面接を受ける前に、英語力を上げるところから、TOEICスコアで600点を取得するこを目標にしましょう。

 

600〜730点:最低限の英文読解・リスニングは可能

簡単な英文メールやマニュアルの読解は可能になってきます。

この時期の悩みは、ネイティブが話す会話のスピードについていくのがやっとのため、自分の話す英語に自信を持てないことです。

しかし、海外営業のスタートとしては十分なラインです。面接官も、この人なら採用したいと期待しています。

実務上のやり取りは不安が残るかもしれませんが、面接では「自走力」や「学習意欲」が評価されます。

・英語はまだ上級者ではありませんが、〇〇において貴社に貢献ができる
・過去●年でこの英語力に達したので、◯年後には英語力がもっと上がっている

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このように、ポジティブな説明をすることで、面接官に好印象を残しましょう。

730〜860点:書類選考は問題なく通るライン、実務対応力が問われる

このゾーンは外資系営業職の応募において「標準以上」の英語力とされます。

面接では英語での質疑応答が想定され、過去の実績や論理的な説明能力が評価される段階に入ります。

TOEICスコア700〜800点あたりは、これから英語上級者層になっていけるかの境目です。
経済成長のように、最初のうちは指数関数的に伸びますが、この時期は総合的な英語力や高度な語彙が求められてくるため、深く学んていく姿勢が求められるようになってきます。

・第二言語収録論について学ぶ
・自分に合った学習法を知る(シャドーイング、ディクテーション、映画、フラッシュカード、瞬間英作文など)

もちろんTOEICの参考書を根気よく続けることで、TOEICスコアは上がるでしょうが、
現場でバリバリ働いている海外営業マンたちは机上のことプラスアルファをやっているため、より実践的な内容を学び事にシフトすべき頃合いです。

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860点〜:面接で期待される「即戦力」ライン

ネイティブとの商談や交渉も問題なくこなせるとみなされ、入社後も高いパフォーマンスが期待されます。

ただしスコアだけではなく、実際に「伝える力」「相手の立場で話す力」が求められます。言い換えれば、英語が上手であるのは前提となります。

営業に必要なスキルはたくさんありますが、国内でも海外でも絶対的に大切な力は、
相手目線で物事を考えて、売上を上げるために必要なことを伝える力」です。

相手がよく使う英単語や英語表現を聞いて、その言葉を使ってコミュニケーションをすれば、相手との距離がグンと近くなります。

 

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面接では、

・どのように英語の勉強を継続してこの水準に達したか
・その実力を活かすことで、営業先の相手にどういった価値を提供できるか

もう一歩踏み込めば、初年度は〇〇社と$USD●●規模のビジネスを確立させるのが目標など、定量化した内容も入れて話せれば、好印象です。

 


TOEICが高得点でも落ちる人の特徴とは?

「会話力がない」=面接で詰まる

TOEICで900点以上あるのに、「英語で面接になると一言も話せない」という方は少なくありません。営業職では、提案や交渉といった「アウトプット型英語力」が特に重視されます。

TOEICは英語で必要な4技能のうち「読む」と「聞く」にフォーカスしているため、アウトプットで必要な「書く」「話す」がすっぽりと抜けてしまっています。それゆえ、TOEICの勉強だけでは話せるようになりません。

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話せるようになるには、アウトプットが必須です。頭の中から、話すのに必要な語彙を引き出す訓練をしていきましょう。

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「準備不足」=スコアと実力が一致しない

面接で使う英語はある程度パターン化できますが、準備していないとスコアに見合う実力を見せられません。最低でも、自己紹介・志望動機・過去の成果などは英語で準備しておきましょう。

●自己紹介
・I am xx , I am now working for xx , I am good at xx , I like xx

●志望動機
・The reason I applied for is that xx , I want to work for your company because xx

●過去の成果
・My best achievement is xx , I contributed to my previous company with xx

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英語は、結論ベースで話します。できれば上の3つはPREP法を使用して、決まり文句として話せるくらいに準備しておきましょう。

例 (志望動機):
① Point : I really want to work for your company
② Reason : As I have worked as a sales and marketing specialist for 10 year and contributed company’s profit growth

③ Example : For example, I have launched 2 new business at my previous company
④ Point (2回目) : That’s why I have confidence I can achieve your company’s goal. For that, I really want to work for your company and grow together.

英語以外の「論理的思考」「数字感覚」も見られている

外資系営業では、英語が話せるだけでは不十分です。数字ベースで成果を語る力や、短時間でポイントを伝える論理力も評価されます。

論理的思考力は、英語を話すことを習慣化していれば、自然と鍛えられます。英語の基本構成は、主語の次に動詞というコアとなる内容(動作)が最初にくるため、表現が自ずとロジカルになります。

反して、日本語は動詞が文の最後にくるため、コアとなる内容に付随するものが多くなる傾向があります。それゆえ、情緒あふれる表現を作成することも可能です。

観点 英語 日本語
文構造 主語→動詞(SVO)
要点が最初に来る
主語→目的語→動詞(SOV)
結論が最後に来る
表現 論理的・明快でドライになりやすい 情緒的・文脈重視で曖昧さを含む

また、外資系企業の面接で数字で話すことは絶対条件。

✘ NG表現 ・・ A lot , Many, Maybe
⭕️ 良い表現 ・・ 数字全般、割合、昨年対比など、

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数字は相対的に物事を図るための優れた手段、会話の合間に上手に含んでいって好印象を残しましょう。


外資系営業職の面接でよく聞かれる英語質問と対策法

自己紹介・志望動機は定番(例文付き)

例えば、こんな形で練習しておきましょう:

Hi, I’m Mao. I’ve worked in international sales for 10 years, focusing on the IT and food industries. I’m passionate about building cross-border business relationships and driving results through communication.

成果や失敗経験を英語で語るには?

STARフレームワーク(Situation, Task, Action, Result)を使うと論理的に伝えやすくなります。日本語で整理 → 英語で構築 というステップで準備するとスムーズです。

質問例|Why sales? What value can you bring? など

– Why do you want to work in sales?
– What’s your biggest achievement?
– How do you handle objections?
– Tell me about a time you failed, and how you dealt with it.


TOEICスコアアップだけでなく「話す英語力」を鍛える方法

おすすめ学習法①:シャドーイング(例:シャドテン)

シャドーイングはリスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられる効率的な学習法です。シャドテンなどのサービスを使えば、フィードバックも得られて効果が高まります。

 

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