
外資系に転職すれば、年収が上がるのだろうか

今よりも、もっと自由な働き方ができるのだろうか
外資系企業への転職を目指す方は多いでしょう。しかし、外資の仕事内容はわかりにくいため、
転職後に後悔しないか不安を感じる方も多くいます。

実際わたしも、外資系で楽しくない仕事をしていた時期があります。
この記事では、以下について説明します。皆さまの転職活動のお役に立てば幸いです。
・わたしが外資系に転職して後悔した理由
・後悔しないために面接時に押さえて置くべきポイント
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外資系に転職して後悔する7つのパターン
1. 思っていたよりも成果主義
外資系は「成果で評価される=公平」とポジティブに捉えられる一方、裏を返せば「成果を出せない人は評価されない」という現実があります。

日系では努力やプロセス、周囲との調和に重きが置かれますが、外資は結果を最重視します。極端な話、1日に2-3時間しか働いていない人でも、パフォーマンスが良ければ評価されます。
また外資系ではKPI・360度評価など、定期的に実施されます。自分で決めたことを実行できるかどうか、評価軸はこれ一本といっても過言ではありません。

わたしの会社では、KPI設定は年に1回、360度評価は年に2回実施されています。
日系企業は、バランスの取れた人材を求める傾向にありますが、外資系はジョブ型が基本なので、
何かに突出した能力がある人が好まれます。自分は何が得意でどういったことで結果を残せるか、
つねに考えながら働く姿勢が重要です。
毎日のんびりと働きたい、アフター5は絶対に仕事したくないとういタイプの方は、向いていないかもしれません。
2. 社内に相談相手やロールモデルがいなかった
フラットな組織で、上下関係が緩いのが特徴の外資系。
裏を返せば放任主義なので、「自分の面倒は自分で見て」という文化でもあります。

たとえば、社内マニュアルといったものは最小限です。みんな自分で考えて資料を作成して、自分のタイミングで顧客と商談したりするため、各々がカスタマイズした資料を作成します。
相談できる上司や、キャリアのお手本となる人が見つからず、孤独を感じるケースも少なくありません。積極的に、自分から周囲とコミュニケーションを取ることが大切です。
3. 企業の業績や戦略をよく調べなかった
日系企業と異なり、外資系企業は日本撤退や事業縮小を突如として行うことがあります。
「グローバル戦略の一環で日本オフィスが縮小」「海外本社の決定で部門閉鎖」など、日本側ではどうにもできない事態は珍しくありません。

わたしは日本撤退の経験はありませんが、同僚や知人からよく聞くので、
いつでも起こり得ると思っています。
そうなった時に困らないよう、毎日一生懸命働いて、自分のスキルを向上させることを意識しています。
外資系企業では転職は一般的なので、つねに履歴書はアップデートさせていおいて、不足の事態にも備えておきます。
4. 自分の価値観とカルチャーが合わなかった
自由でオープンなイメージのある外資系企業ですが、実際には「個人主義」「合理性重視」「ドライな人間関係」が特徴です。

和を大切にする価値観や、チームで協力して働きたいという志向が強い人にとっては、カルチャーショックになることもあります。
自分の仕事以外は一切関与しないという人も一定数います。
そういった人たちは能力が高く、自分の責任をしっかり果たしていることも事実です。日本とはちがう社風と割り切れるか、慣れて働けるかがポイントです。

わたしはアメリカ系、ヨーロッパ系、アジア系といろんな国の外資を経験しましたが、外資といってもカルチャーはさまざま。面接のときに自然体で話して、相手と調和できるか確認しましょう。
5. 英語の“実務力”が足りなかった
TOEICスコアと、実務で必要となる英語は同じではありません。
たとえば、以下のようなスキルが求められます。
・会議で自分の意見を述べられる(空気に飲まれすぎない)
・英語の資料を理解して、日本語に通訳・翻訳できる

企業によっては、日常的に英語が必須とされる場合もあります。
英語力がボトルネックとなり、パフォーマンスが出せずに悩むケースも少なくありません。
英語力に自信がないが外資系企業に転職したい、という方は以下の記事を参考としてください。
6. オファーが1社しかなく、比較検討できなかった
「このチャンスを逃したら、次はないかも」と焦って1社の内定を即決してしまうと、後から「条件が思ったより悪かった」「社風が合わなかった」と後悔することに。

外資系の特色として、つねに社員が転職したり新しい事業を立ち上げたりするため、慢性的に人手が不足しています。そのため、入社して後悔するかもと違和感を感じたら、入社を見送る勇気を持って次の会社を受けることも大切。
複数のオファーを比較してこそ、相対的に自分に合った企業を選ぶことができます。そのため、転職エージェントは複数に登録しておきましょう。

登録したほうが良いエージェントは以下で紹介しています。
わたしは、英語を活かした転職ならロバート・ウォルターズと、エンワールド・ジャパンの2社には必ず登録しています。
7. 転職エージェントに任せきりにしてしまった
転職エージェントは非常に頼れる存在ですが、すべてを鵜呑みにするのは危険です。
・エージェントの都合で求人をすすめられた
・本音の情報が引き出せなかった

わたしは外資系企業3社で働いてきて、6回転職しているため、どの部分を転職エージェントに頼るべきか判断できます。前提として、自分がどういう働き方をしたいか、年収は最低いくらを求めるかなど、言語化・数値化しておくと考えがブレなくなります。
そのうえで、エージェントとの相性や情報の見極め方などわかってくると、後悔しない転職が実現できます。
後悔しないための5つの対策
1. 業績・ビジョン・社風を確認する
IR情報・決算資料・OpenWorkなどを使って、面接前に会社の実態をよく調べましょう。
特に「日本法人の立ち位置」は重要です。

わたしは、リンクドインを使って従業員の方のバックグラウンドを拝見したりします。最終的には面接の際に、この人たちと働きたいと思えるかどうか、自分の直感が頼りとなります。
日系外資系に限らず、会社は営利行為が基本なので、利益が出ている会社が社内の雰囲気が良い傾向に。部署や時期によって業績の良し悪しもちがうので、面接のときに質問しましょう。
2. 年収・条件交渉は妥協しない
外資系ではオファー段階での交渉が前提。自分の市場価値を把握し、遠慮せずに伝えることが重要です。

仕事において、人間関係ややりがいは大事ですが、給料も同じくらい(もしくはそれ以上)大事です。給料が高ければ、多少の理不尽は我慢できるもの。自分のテンションが上がる金額をしっかりと伝えましょう。
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3. 複数社の内定を取り、比較検討する
比較対象があることで、冷静に判断できます。1社のみで決めるのはリスクが高く、後悔の元になります。
仕事を選ぶとき、以下3つがそれなりに満足できていれば、今すぐ辞めたいと感じることはないと思います。
①得意(過去の経験)
②好きなこと(やりがい)
③給料

自分を安売りしないように、比較対象を持つことで判断力が上がります。
4. 英語の「実務力」を強化する
スピーキングやリスニングだけでなく、「英語で仕事を回す」力を伸ばしましょう。
シャドーイングや英語日報、模擬プレゼン練習などが有効です。

外資系でも、英語ができない人や苦手な人はたくさんいます。
その中で、相対的に英語が得意なポジションに立てれば、仕事を進めていくうえで非常に優位です。
忙しい中、英語を勉強してい具体的な方法については以下の記事で解説しています。ぜひ参考としてください。
5. 転職エージェントは“使いこなす”意識で
複数エージェントを使い、相性の合う担当者を見つけるのがポイント。
情報の質や交渉力は担当者によって差があります。
✅️外資系転職エージェントの具体的な活用方法
①英語のレジュメ作成を手伝ってもらう
②そのレジュメをもとに、面接の練習に付き合ってもらう
③自分が入社したい会社の内情を教えてもらう
チャットGPTなどAIで履歴書は簡単に作成できると思いますが、それを自分の言葉で説明できるようには練習が必要。外資系エージェント担当者は英語が流暢なので、積極的に面接練習しましょう。

また、エージェント担当者は企業の人事とコミュニケーションします。
人事部の情報は会社の中枢といっても過言ではないので、仲良くなっていろいろ聞いてみましょう。
外資系に向いている人・向いていない人

外資系に向いている人・向いていない人については、以下の記事で紹介しています。ぜひ参考としてください。
よくある質問
Q. 外資系は本当にすぐクビになりますか?
A. 日本よりは明確に「成果主義」です。パフォーマンスが出ないと契約更新されないこともありますが、突然クビにされるケースは稀です。
Q. 英語が苦手でも大丈夫?
A. ポジションによります。読み書きが中心ならある程度カバーできますが、営業やマネジメントではスピーキングも不可欠です。実際のところ、英語がまったく話せない人もたくさんいます。
Q. 年収は本当に上がりますか?
A. 上がることが多いですが、成果主義のプレッシャーも伴います。昇給も実力次第なので、常に結果が求められます。
まとめ|後悔しない外資転職には「情報収集」と「準備」が鍵
外資系転職は、自分のキャリアを一段引き上げるチャンスですが、華やかなイメージだけで飛び込むと後悔するリスクもあります。

後悔しないためには、事前の情報収集・自己理解・英語力強化・比較検討が不可欠。そして、自分の希望や強みを的確に伝えられる転職エージェントの活用も、大きな武器になります。
チャンスをつかむも逃すも、自分次第。準備をしっかり整えて、自信を持って外資系転職に臨みましょう!
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